シトナイとアイヌの問題

こんばんは。おらふと申します。

今回はFate/Grand Order内に登場するシトナイというキャラクターについてのお話です。

 

早速本題に入ります。詳しく書くと長くなるので、ここでは割愛させていただきますが、アイヌを専門的に調べている方等複数人が調査した結果

シトナイは古来よりアイヌにつたわる伝承ではなく、大正時代に和人が作った嘘っぱちのものである可能性が高い

と言われています。しかし、FGOではアイヌの伝承として扱われています。

 

さてここでなにが問題なのでしょう?

まず前提としてこのシトナイの伝承、

めちゃくちゃマイナーなお話

なんですね。

それではめっちゃマイナーな伝承を、FGOが採用して、真実とは異なるキャラクター設定をしたらどうなるでしょう?

 

答えは簡単です。汚染されます。間違った情報が共通認識として残ります。特にFGOはキャラクター造形に専門的な参考文献を買ったり、数ヶ月かけ、絶対に原典への敬意を忘れない事を公言しているゲームです。(剽窃の問題もありますし、それが本当かどうかは甚だ疑問ですが)作品の影響力は計り知れません。

 

では嘘を言った、間違った情報を採用したFGOが悪いのでしょうか?

答えはNOです。

今回の問題、個人レベルでシトナイが和人によって作られた伝承であることを突き止めることはできます。しかし、だからといってしっかり調査しなかったFGOが悪いというわけでもありませんし、そもそも創作物ですから改変があることは別に悪いことではないんですね。なので、アーサー王を女体化しようが、清少納言をエモいエモいしか言わないキャラにしようが、ジャンヌ・ダルクが水着にきがえてイルカを従わせたりしようが構いません。(それが本当に原典に敬意を払ってる結果になってるかどうかは別問題)

 

しかし、FGOはキャラ設定とは別に史実ではどのような人物であったかという事にも重きを置いています。そのようなゲームに、「アイヌの伝承」扱いされたらなるほど

シトナイはアイヌの伝承なのか

と思ってしまう人は少なくないでしょう。

これは、キャラ設定として設けられた女体化であるとか、エモいエモいであるとか、イルカを使うジャンヌ・ダルクであるとかとはまた別の問題であることは明白ですね。 

 

FGO内でのキャラ設定はいくら改変されようが問題ありません。FGO内でシトナイがアイヌの伝承であるという捉え方をされても問題はありません。しかし、史実のシトナイについて言及する部分では

シトナイは本来アイヌの伝承ではないが今作ではアイヌの伝承として扱う

といったような部分を入れた方が良いのではないか?

 

というのが今回の問題です。まあこの問題、別にゲーム内でなんらアクションがなくても別に何の法律も犯してはいませんし、罰則がある訳ではありません。しかし、もしこのシトナイが本来はアイヌの伝承ではないという事が知られないままというのは些かマズい状況であると感じます。

 

これはシトナイだけの問題でもありませんし、FGOだけの問題てもないと僕は考えます。

 

マイナーな伝承を創作物の中に採用する際に、改変された設定の方が広く知られてしまったら、本来の伝承の正しい形が知られることなく、間違った情報が出回ってしまう

 

という事が問題なんですね。なので、これを回避するための方法は簡単です。

 

正しい伝承の形を周知のものとした上で、創作物の中の設定を楽しむ

たったこれだけです。

そりゃもちろん運営にお問い合わせしても構いませんが、様々な理由(剽窃とか課金問題とか、他の翻訳の誤字のお問い合わせとかも無視を決め込んでいた)から運営が対応する見込みは低いです。なので、このゲームではこーゆー設定だけど本当はこうなんだよねって話を広めていく。ただそれだけで解決する問題なのですから、これを読んでくれた皆さんも是非、

実はシトナイはね〜なんて話してみてください。

 

以上、もう半分かく気力無いのですけど、なんか寝る前に書こうと思ったのでとりあえずここまで纏めました。読んでくれてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秦良玉の疑惑とその再調査結果

こんにちは。おらふと申します。

前回、秦良玉の疑惑は白であると断定致しましたがそれを覆す史料が出てきた為再調査させていただきました。早計な判断、ここに謝罪させていただきたいと思います。これからは複数人体制で検証し再発防止に務めさせていただきます。

 

それでは本題に入らせて頂きます。まず最初にお伝えしたいのは、秦良玉の問題に「剽窃」という単語は正しくありません。前回の調査時にも説明致しましたが、秦良玉の宝具の詩歌は文学作品のひとつでありそれ本体には著作権が切れているはずです。(翻訳や第三者が改定したものであるならば話は別である。)

なので、今回の疑惑のポイントは「秦良玉の宝具の資料がインターネットで拾ってきたものかどうか」という点です。

 

秦良玉の詩歌に関しては何種類かのパターンが存在する事が確認されています。崇禎遺録バージョンであったり、石柱廳志バージョンであったりする訳なのですが、秦良玉史料集成という本にて記載されているモノ、もしくは中国国内からの学術論文検索サービスを用いたら閲覧出来るモノ等様々です。しかし、FGOのバージョンはその秦良玉史料集成のものとも崇禎遺録とも違うのです。それはまるで様々なバージョンからツギハギにされたようなものでした。

 

そこで百度百科(中国の百科事典。Wikipediaのように様々なユーザーが編集可能である)の過去ログを全てチェック致しました。すると、2008年2月3日にFGOと同じバージョン のものが存在する事が発覚。FGOと同じバージョンのものを中国語のXバージョンとこれからは便宜上呼称致しますが、中国語のXバージョンの出典が大明朝的另类史という本である事まで突き止められました。この大明朝的另类史は国会図書館にも存在しない本である為、日本国内からの検証が不可能という点もあり、現在中国の検証をなさってる方がチェック中でありますが、2013年9月21日に大明朝的另类史の資料的価値が低いのではという事で百度百科から中国語のXバージョンの詩歌は消されてしまいました。

 

2008年から2013年までの長い間百度百科に記載されていた為、このXバージョンの詩歌はその時期のサイトへの影響が顕著に見られます。

そのような中2009年9月16日にニコニコ大百科に秦良玉のページが作成されました。そこにのった詩歌はもちろんXバージョンです。しかし、XバージョンはXバージョンでも百度百科との違いが幾つかあります。それは字体です。中国語から日本語へ移される中で字体が変化したと考えられます。そして、その字体が変化された日本語のXバージョンがFGOのものと全て一致したのです。その字体の変化があまりにも一致しているという所はしっかり抑えなければならないポイントです。例えば「憑」という漢字、簡体語では「凭」とかくため、これが日本語の字体に変化するのは至極当然であります。が、中国語バージョンで「学」だったものが「學」になったり、「万」が「萬」になったりと、日本で広く一般的に使われている漢字もニコニコ大百科では変化しています。そして、その変化された所までFGOのものと全て一致するのです。

また、ニコニコ大百科の秦良玉のページは最終更新が2011年3月20日であるためFGOよりも昔のものであると言えます。

 

ここで百度百科に戻ってみましょう。2013年9月21日に消された中国語のXバージョンではありますが、2014年4月24日に追加され直されています。しかし、この段階では中国語のXバージョンの引用元がかかれていない為2014年8月14日に中国語のXバージョンは削除され、2016年9月30日に別バージョンが掲載、その後また1度別バージョンが掲載され直し、現在に至る。という流れを辿っています。

 

しかし、まだFGOが独自にツギハギを行った可能性も残っているので今度はその角度から検証してみる事にしました。

別バージョンの詩歌の一定数のものに「掃虜胡」という部分があるのですが、これが何らかの問題があるという事でFGOの方で「作蝥弧」のバージョンを採用した。という可能性です。

(ここの差異についてはとても複雑な事情があるため、何らかのという形でぼかさせていただきます。詳しくは遊牧民様が纏めたNoteをご覧ください

https://note.com/wuguangong/n/n5d473a21011f

)

 

先程上げた秦良玉史料集成にも「作蝥弧」とするバージョンの詩歌も載ってはいます。載ってはいますが、FGOのバージョンとはまた別のところが違います。秦良玉史料集成のそのバージョンには「北来高唱勤王曲」という箇所があるのですがFGOのバージョンでは「凱歌馬上清平曲」となっているのです。「北来〜」にしない理由が見当もつかず、秦良玉史料集成の他のバージョンにも「凱歌馬上清平曲」というものはなく、「凱歌馬上清吟曲」となっているのです。

この事からFGOバージョンが何らかの事情に配慮してツギハギにしたものだという可能性は低くなりました。また、秦良玉史料集成は国会図書館の関西館にある為国内でも閲覧出来るものなのですがその秦良玉史料集成にのっているバージョンではなく、国会図書館にもない大明朝的另类史のバージョンの文章が用いられてる事も明らかになりました。

 

しかし、まだ最後の可能性井上由美子作の「女将軍伝」があると考え、そちらの検証に移りました。「女将軍伝」は日本国内で数少ない秦良玉を題材にした書物です。初版発行は2001年であるため、大明朝的另类史発行の2007年より前です。

「女将軍伝」の結果は率直に言って検討はずれでした。「女将軍伝」にのっている詩歌は日本語訳であって、しかも「掃虜胡」のバージョンであり、「女将軍伝」の引用元は秦良玉史料集成だったのです。この事からFGOは「女将軍伝」を参考にしている可能性はかなり低いと考えられます。

 

長々と専門的な事を書いてきましたが、ここで調査結果の纏めに移行させていただきます。

FGOの秦良玉の詩歌はニコニコ大百科又は百度百科をソースにした可能性が高いというものです。絶対的に黒であると証明は出来ませんが、

・国内の書物にないバージョンが用いられてる事

・もし仮にFGO側が何らかの配慮をしたとするならばそれに適した国内資料を用いれば良いのに対し、国内から閲覧が困難かつ歴史的資料価値が低いものを使用したという回りくどい手を使ったという話になる事。

からもグレーであると言えるでしょう。

また、百度百科は中国語の過去ログなのに対し、ニコニコ大百科は日本語かつ、FGOの資料を制作する段階から見れたと考えられ、漢字の字体まで全て一致している事からニコニコ大百科を参考文献にしたという可能性が高いかと言えると思います。しかし、国内からの調査では限界がある為Xバージョンの原典が更新される可能性がある事も事実です。(国内からアクセスできる資料を用いず、国内からアクセスできない資料を、FGO側が参考文献として用いたかどうかは個人的に懐疑的ではあるが。)何度もいいますがあくまで現時点で調べられる段階で「白」とは言えず「黒」に近いグレーの段階である事は明確に宣言させていただきます。

 

冒頭にも申し上げましたが、これは剽窃という犯罪ではなく文献をインターネットからそのまま裏取りをせず使用した可能性についての検証です。犯罪でなく、黒であると証明は当人が説明する以外不可能であるという事は絶対に間違えないでください。

法的問題の一方でもし、これがニコニコ大百科からとったものだと仮定するならば、今までインタビューで言っていた参考文献を買っていた

とは何だったのかという感情的な問題も発生するかと思います。これらはナポレオンの剽窃疑惑が個人サイトからの孫引きであり、ディオスクロイの2件目も個人サイトからの疑惑であったという所も重なるかと思います。犯罪とは別に

「本当に文献を買っていたのか」という点も明かされることを切に望みます。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

(1部修正しました。「差別的内容」であるかどうかでFGOが判断したか→何らかの事情でFGOが判断したか というものになります。歴史的背景を考慮して変更させていただきました。)

 

 

 

 

 

 

ナポレオンの剽窃疑惑とそこから見えてくるもの。

こんにちは。おらふと申します。

とても残念な話ではありますがFate/Grand Orderのナポレオンのmaterialについても剽窃疑惑が浮上した為、検証とその解説をさせていただきます。

 

Fate/Grand Orderは現在尚国内外問わず様々な方にプレイされてるソーシャルゲームです。この作品は主に世界観を重視している為、設定資料集という事でmaterialを一般販売しているのですが、今回はその発売されたmaterialの7巻のナポレオンの史実の人物像についての解説部分で発見されました。

 

現在同ゲーム内でのディオスクロイについての剽窃に関して日本だけでなく中国や韓国、アメリカ等といった様々な国のファンから問題視する声が挙げられていたのですが、その議論の最中に中国のユーザーがナポレオンの剽窃に気づき、疑惑について纏めて、それを普段から懇意にしている中国の方から僕の方にDMで連絡をしてくださった。というのが事の発端です。

具体的な内容ついてはこちらのツイートに纏めたのでご覧頂ければ幸いですが、これについて詳しく解説していきたいと思います。

〜ここから追記開始〜

 

今回の発言についての参考文献が発覚致しました。このサイトの管理人様のツイートを引用させていただきます。早急な対応ありがとうございました。

また、検証してみた所サイトと書籍に一部誤字があり、サイトの誤字のままmaterialに載っていた為、参考文献すら買わずに個人サイトからそのままコピペしたことが証明されてしまいました。

 

参考文献を買わないで個人サイトから丸コピした英霊の解説を堂々と販売していたのかと思うと激しい憤りを感じます。

 

取り急ぎ追記終わり。

─────────────────────

まず、剽窃部分ですがナポレオンが現実で行った演説の1部でした。ナポレオンが日本語をしゃべっていた訳ではありませんので、まず第1としてこの文章を翻訳をした人がいるはずです。

翻訳された文章には本文の著作権とは別に二次著作権というものが発生致します。また、言語間の翻訳において1字1句翻訳が合致するという事はまず有り得ないです。(1つの事物をさす単語において日本語の語彙とフランス語の語彙で何通りものパターンが想定され、それが長文となればなるほどそれが合致する確率は限りなく低いと言える。)その為、その観点から見てもこの発言はこのサイト若しくはこのサイトの参考文献のどちらから剽窃されたと考えられます。

 

しかし、これだけではありません。今回materialに掲載されたナポレオンの言葉は

長いナポレオンの演説の極一部を切り抜いたものであり、さらにその上別々の場所で演説された別の演説を統合してかかれているのです。

 

 

これらのことによってディオスクロイの剽窃騒動のフレーバーテキストの件についての公式からの謝罪文にある「意図しない流用」という言葉の信用性が著しく落ちました。少なくとも2人のキャラクターにおいて、そして公式が販売している出版物において剽窃が行われていたことが証明されてしまったのです。

 

これだけでも相当違法性が高いと見れますが実はこれ以外にも前々から指摘されている剽窃疑惑は存在致します。

例えば有志のTYPE-MOON解説サイトTYPE-MOONwikiから文章を剽窃し複数のサーヴァントプロフィールにそのまま掲載したというもの。

例えばサリエリのmaterialがサリエリ研究者の水谷先生の著作の言葉がそのまま使われていたもの。

これらに関しては1部ユーザー間で数年前から検証、問い合わせがあったことが確認できます。しかし、問い合わせしても改善されなかったという結果に終わっていた為、今回このような剽窃疑惑が立て続けに浮上した際に過去に問い合わせたユーザーが「このような剽窃が前にもあったよ」と発信しています。このような中には検証した結果全くの思い違いであるものも一定数存在するかと思われますが、確実に剽窃だと証明されてしまうものも存在するでしょう。

なにがいいたいのかといいますと、過去から1部ユーザー間では剽窃が疑われ、問い合わせしたが黙殺されてしまった。という証言が目立つ事です。これらがもし本当に無視されていたのだとしたら、不透明な抗議をしても黙殺されてしまうのではないだろうかという不安が湧いてきます。これら一つ一つが風化されて曖昧な結末にならないようにも、間違ってるもの間違ってる、犯罪は犯すべきではないという事を見える形で発信していくべきだと僕は考えます。

 

この騒動の終着点がどこになるのかは分からない程に議論がなされていますが、

本当にFGO剽窃は横行していないのか、何故このような事が起こっているのか、チェック体制についてはどうなのか等全てを真摯に受け止めた対応を切に願います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

TYPE-MOON関連の著作権意識の希薄さ

こんにちは。おらふと申します。

ここのブログが殆ど愚痴のような内容になってしまっておりますが昨日書いた内容とは別件でまた問題が発覚致しました。

 

皆さんはMELTY-BLOOD(通称:メルブラ)というゲームをご存知でしょうか?これはTYPE-MOONとフランスパンが制作したTYPE-MOONキャラクターの格闘ゲームの事で、いくつかシリーズ化され、現在も1部ユーザの中で根強い人気を誇るゲームタイトルです。今回はそのメルブラとMUGENという様々な格ゲーのキャラやステージデータを引っ張ってきて複合的に遊ばせることの出来るゲームエンジンが問題となりました。僕自身、MUGENにも法律にも疎いため、MUGENの違法性であるとかその辺についてはとりあえず保留と致します。

 

今回の事の発端は現在東京の六本木で開催中のTYPE-MOON展(現在は緊急事態宣言のため休館中)の公式の図録に掲載された1枚の画像からでした。TYPE-MOONにはアルクェイドというTYPE-MOON名義の同人ゲーム月姫のヒロインが存在するのですが、そのアルクェイドの公式図録内にメルブラアルクェイドという画像が掲載されたのです。それがよくよく見てみるとメルブラの画像ではなくMUGENの画像だったのです。MUGENは様々な格闘ゲームのキャラクターなどを引っ張ってこれるため、TYPE-MOONのキャラだけでなく他社のキャラクターとアルクェイドが闘うという画像が掲載されてしまったのです。(この時確認できたのはkeyというブランドのKanonに登場する月宮あゆ)

 

商業的に流通している商品に該当ゲームでもなく他社のキャラクターを無断で掲載したという結果が生まれてしまったのです。先程もいいましたがMUGENの違法性についてここでは触れないにせよ、

「出版するまでに何故気が付かなかったのか」

「公式パンフレットなのだからTYPE-MOONから画像を貰っているのでは無いのか?」

という疑問が湧いてきます。

ここで仮説の一つとしてインターネットから適当に画像検索をして引っ張ってきたのではないだろうか

という推測がたてられます。それを裏付けるように、同じ図録にのっている蒼崎青子というキャラクターのメルブラ画像もインターネットのサムネイルと非常に酷似している事が発覚しました。

 

ここから見えてくるのはこの図録に関しての出版過程におけるチェックの甘さと、インターネットから画像を引っ張ってくるという著作権に関しての認識の甘さです。

昨日もTYPE-MOONスマホゲームFGO内で個人サイトからの剽窃を指摘致しましたが、こうなってくるとTYPE-MOONに関連する全ての事物に関しての落胆と内部の意識のあまさが浮き彫りになると言えるでしょう。立て続けにこのような不祥事が起こっている以上早急な対応は求められますが、今回の事例で信用をかなり落としてしまった事は事実である為僕1個人としてはとても残念に思います。

 

という訳で本日もとても悲しい内容ではありますが、今回のなにがまずいのか書かせていただきました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

奈須きのこの責任

こんばんは。おらふと申します。前回の記事で書ききったと思っていたのですが1部ユーザーに伝わりにくい部分があったため、謝罪致します。それと共に今回はタイトルにもある通り何故僕が奈須きのこにも責任があると考えてるのか。簡単ではありますが説明させていただきます。

まず初めに理解していただきたいことは、奈須きのこに全ての責任があると言ってるのではありません。又、森瀬氏やDWに全責任があるとも考えていません。

それでは誰に責任があるのか。2件目については現在疑惑段階であるため保留と致しまして、1件目のフレーバーテキストにつきまして。
公式の謝罪文や森瀬氏の謝罪文からも理解できるようにレポートに引用元を明記しなかったのは森瀬氏側の問題であります。僕はその正確な所を知っているわけではないので多少憶測が入ってしまいますが、契約を結んでいる以上まさか森瀬氏側がコピペをするとは考えていなかったとDWをはじめ奈須きのこやライターも考えていたとします。勿論この場合根本的な原因は森瀬氏に存在します。しかし、それを録に精査せずコピペ及びリリースしたのはライター側です。この時点でコピペやリリースにおいて精査しなかったという責任の一端はDWとライターにも存在すると言えましょう。この場合奈須きのこがなんにも責任を負わなくても良いような気も致しますが、奈須きのこは自ら全てのテキストを監修していることを公言しています。
その為、森瀬氏からライター及びDW側に提示されてリリースするまでの流れで最終的に監修をし、GOサインを押したのは奈須きのこという事になります。

このことから責任の比率に差があるにせよ奈須きのこ及びDW、ライター、森瀬氏全ての者に責任があるという事が言えます。そのような中今回謝罪したのは森瀬氏のみであり、DW、ライター、そして全てを監修しているはずの奈須きのこは言及しておりません。(FGOの謝罪文でも複数人がかかわっているという責任の在処を曖昧にしたともとれるものとなっていました。)

ここの話で僕はなにがいいたいのか。それは、責任を負わないのであれば監修という役職を名乗るべきではないし、名乗った以上はその役職の責任を負うべきなのではないのだろうか。
ということです。

殆ど愚痴のような内容になってしまったこと誠に申し訳ありませんが、僕は以上の理由から奈須きのこも間違ってるんじゃないのかなと言っているのです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
思った以上に前回のブログが拡散された為、多少困惑してる身ではありますが、FGO今後の対応がどうなるのか、再発防止の具体的案、これ以外にも剽窃が無いといいきれる根拠等を提示して欲しい所ですね……

今回のディオスクロイ剽窃騒動とそれに纏わるTYPE-MOONへの不信感について

こんにちは。おらふと申します。
現在Twitterを中心に問題となっているスマホゲームFate/Grand Order剽窃騒動をご存知でしょうか。

第1に今年4月に実装されたディオスクロイのプロフィールテキストが「ホメーロスの諸神賛歌」(沓掛良彦様訳、筑摩書房様 刊行 ちくま学芸文庫)から1部剽窃されたのではないかという疑惑が浮上したのです。
これに関しては指摘から数週間たった5月13日に
不具合としてFGOの公式ページに記載、更に普段からFGOを始めとするTYPE-MOON作品の設定考証を行っている森瀬氏の公式Twitter及びHPにおいて謝罪が掲載、ゲーム内のテキスト変更がなされました。

謝罪文によりますと、この問題は森瀬氏がディオスクロイの神話的解釈等をレポートとして纏める役職を担い、その際のレポートに引用元を明記していなかったことにより発生したとの事でした。そのため、意図的なものでないと説明がなされています。
そもそもレポートに引用元を明記しない事は大問題ではありますが、これらの説明から察するにテキストを担当したライターがそのレポートから文章をそのままコピーアンドペーストし、会社の方でもチェックを行わずリリースをしたという事になります。

しかしこれでは今までのTYPE-MOONの説明と矛盾が生じるのです。幾つものインタビュー等でFGOの全テキストは奈須きのこが監修したと公言しているのですが、今回コピペがそのまま放置という点から本当に監修したのかな?という疑惑が生じてしまうのです。
これに関しては森瀬氏側のレポートのくだりが正確でなく、奈須きのこやそのライター自信が該当書籍から剽窃をしてしまったという事であるならば「奈須きのこ監修」という公言は守られますが、どちらにせよ作家業として他人の著作物を勝手に盗作するというのは言語道断であると言えましょう。

また、謝罪の仕方に対してもいくつかの不誠実さが見受けられます。
まず第1に不具合として謝罪文を掲載した事。剽窃したことは明らかであるのに不具合認定するのはどこかズレていると感じられます。
その2。謝罪文を公式Twitterでアナウンスせず、HPでもいくつか段階を踏まないと見ることが出来ないようになっている事。これらは明らかに隠していると取られてもおかしくない内容であります。
その3。森瀬氏が謝罪したことはレポートの引用元を明記しわすれた事でありますがそのテキストをコピペしたのはライターさんであるはずなのです。森瀬氏のものにもテキストを書いたのは自分だという文言はございません。この場合、コピペをしたライター自身も謝罪をするというのが順当であるのではと感じられますが、担当ライターが明かされてないためこれについてもFGOそのものの担当ライターのTwitter上で森瀬氏のツイートをRTもしくはライターが謝罪リンクを張って「よろしくお願いいたします」(なにがよろしくなのかわからない)と書かれているだけなのです。

この点から僕はTYPE-MOONへの信用が減ったなという印象を受けました。TYPE-MOONが刊行しているロード・エルメロイII世の事件簿の解説に
TYPE-MOON世界は深海のようだ。FGOは浅瀬のサンゴ礁でありそれ単体でも美しいが潜ればまた違った楽しみがある」という文言が載っているのですが、僕はまさしくその通りであると考えておりました。
又、インタビュー内で奈須きのこはこう語っています。
「ライターさんは登場サーヴァントが決まったらその英雄の背景を本を買い漁って探る。名前だけ借りないようにプライドを持っていきたい」
これらの言葉、更には設定考証者という人材を雇っていることからもTYPE-MOON世界は相当世界観が練られており、実際の神話や伝承を独自の世界観に照らし合わせて物語を紡いでいる事が感じられます。

しかし、今回明らかになったのは他者から受け取ったレポートをコピーアンドペーストする。監修もしていない可能性が高いという事実です。僕は上記の世界観に魅力されてファンを行っていたのですがこの時点で裏切られたような気持ちになり相当凹みました。
だけれども。対応や考証過程に問題があったとしても今回丁寧に謝ってくれたし今後体制を見直してくれるかもしれないからこれからも信じてみようかなという気持ちが芽生えていたのです。

しかし、この騒動はここでは終わりではなかったのです。その謝罪文が掲載された深夜にとあるユーザーがこう発信しました。「ディオスクロイの別の部分も個人サイトから剽窃してるのではないだろうか。」と。
僕はそれが本当なのかどうかとりあえず検証をしてみる事にしました。
その結果が以下のツイートです。

これは言い逃れできるものではありません。正直怒りよりも落胆のが勝りました。
同じサーヴァントで2個も剽窃されてたなんて!
意図的なものでないという説明はなんだったんだ!
これ以外にも発見されてないだけでまだ剽窃はあるんじゃないのか!

そんな気持ちで僕の頭の中はいっぱいです。
先程3つの不誠実さを挙げましたがこれが最大の不誠実さの現れだと言えましょう。
発見されなければそれで良いという方針にしか見えなかったですし、意図的なものでないという説明も限りなく嘘に近いであろうという疑念が生じました。
徐々に気持ちがおちつくにつれ
さすがにユーザーを、ファンを舐めすぎではないかという怒りが湧いてきます。
僕の好きだった精緻に練られた世界観はなんだったのか。
どんなに良い文章や設定を作れても責任を負うつもりのない奈須きのこ含めこの作品の責任者に怒りを覚えます。
僕の中でTYPE-MOON世界という輝かしがった世界は一瞬で醜悪なものという印象に変わってしまったのです。
少し話はそれますが今までも奈須きのこやクリエイター陣にちょっと違うなと思うことはありました。

例えばそれはFateHFの映画公開直前にTYPE-MOONの社員が映画観る前に抜いてこいという下品な発言をしたこと。(この作品でとある表現として性交描写があるのですがストーリー展開上必要ということで削られなかったもの。)
例えばそれは設定資料集が焚書されたこと。世界にルールが欲しいんですとインタビューで語るように奈須きのこは世界にルールを敷いており、それを一つの売りとして資料集として販売(=商品化)しています。それを勝手になかったこと扱いにされたらお金を出して買ったものが紙切れとなることを意味します。

しかし、今回の事例は明らかに犯罪です。他人の著作物を無断で使用し収益化しようとしているわけです。それに対して企業や責任者として外注先がやったことの一言で済まそうとし、バレなかったものは隠し通そうとしているのをみて人間として終わっているとしか考えられませんでした。

僕個人がファンとどう感じ、どう行動するかは彼らTYPE-MOON陣に関係無いことではありますが今回の騒動をこのなあなあな状態で終わらせて彼らが全く改善しようとしないというのはどう考えてもおかしな事であると思います。
僕は1個人として決して有名な人物でもなければ、影響力のある存在ではありません。しかし、どうにかしてこの問題をより良い方向に持っていきたい。声を大にして間違ってることは間違ってると全世界に発信したい。そのような気持ちからこの文章を書かせていただいております。
長い文章でありとても拙く、読みづらかったかも知れませんがこの問題がおかしいと共感してくださるのであったならばこの問題をもっと議論若しくはこのブログを載せていただけたら幸いです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。